浅田製瓦工場


京都の社寺や町屋のたたずまいを目にしたとき、瓦屋根の美しさに惹かれたことのある方も少なくないと思います。重圧で、かつ優美な印象を与える瓦は、日本の家屋に飾る堅牢な屋根材として長く用いられてきました。とくに本葺きの屋根の神社仏閣が多く、良質の土が採れた京都に「京瓦」という独特の瓦が生まれたことは、さほど不思議ではないのかもしれません。
浅田晶久は、伏見で大正時代から京瓦をつくり続ける「浅田製瓦工場」の3代目。伝統の技を継ぎながら、のびのびとした自由な発想で瓦を造られています。
   

NHK ハイビジョン
「ものづくりの哲学 われら社会とともに存り」と題された番組内で浅田製瓦工場が取り上げられました。


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京瓦は、美しい肌合いと光沢が特徴だという。それには「磨き」をかけるのである。
「磨き」とは、ヘラで表面をならすように擦るのである。

すると、まさに磨きがかかったように粘土色が白っぽく変化して光沢が増す。 すべて磨きをかけるには何度もヘラを往復させなければならない。瓦一枚一枚にこれほどの手間をかけるのは、やはり機械製の瓦と一線を画するものが要求されるのと、美しさを追求する職人魂からだろう。

浅田製瓦工場三代目、浅田晶久は言う。

「他の工芸品と同じく、京都は細かいところに神経を使ってるから。京瓦というのは、他産地の瓦と寸法の比率が違うんですよ。厚みも少し薄い。厚い方が焼きやすいのですが、私は昔から言い伝えられた寸法を守ろうとしてしまう。

なぜならそれは先人たちが長年かけて、「これが一番美しく見える」と編み出した比率だからです。実際、屋根に葺かれたのを見て、本当に美しいと思いますね。この比率でないと。」